いろは保育園

長崎県島原市の社会福祉法人・悠久会の事業所内保育「いろは保育園」のグラフィックデザイン。建築設計、園のネーミングは長崎の設計事務所HAGさんです。元病院のビルの中にありながら、まるで森の中を駆け抜けるような有機的な構成と開口部、そして「色育」の視点から創造性を育み個性を尊重したカラフルな壁の色彩。ネーミングは「いろは(ものごとの基本・初歩)」「いろ(色育)」「は(葉・木・森。園の母体である猛島神社の主祭神・五十猛尊は林業の神様として知られています)から名付けられています。

シンボルマークは園のネーミングから、芽吹いたばかりの双葉をモチーフに。有機的な葉の造形と直線的な茎の造形のコントラストが独特で、印象的です。茎の部分は猛島神社の鳥居の堂々とした足をイメージし、子供たちに「まっすぐに」育って欲しいという願いも込めています。 色は深めの緑に見えますが、よく見ると青・黄色・ピンクが重なって緑色になっており、「いろ(色育)」の眼差しから設計された建築や、子供たちそれぞれの個性を伸ばしたいというネーミングコンセプトから、様々な色の重なりから一つのかたち・色が形成されるデザインになっています。

園内サインではロゴデザインとあわせて、色が重なりあい各部屋のシンボルを形成しているようなデザインに。

photo / azusa shigenobu