本多木蝋工業所 商品カタログ
長崎県島原市の和ろうそく製作所「本多木蝋工業所」のカタログデザイン。島原でのろうそく作りが盛んになったのは実に200年以上前、1792年に雲仙普賢岳の大爆発により甚大な被害を受けた島原藩が、ろうそくの原料であり火山灰に強い櫨(はぜ)の木を推奨し復興したことがきっかけです。本多木蝋工業所では当時から続く櫨の森を守りながら、日本で唯一の「玉締め式圧搾機」による生成法(現在一般的な薬品による油分分離をせず球体の石で実を絞る方法)で櫨100%のろうそくを作っています。当工業所のろうそくの型・絵柄には多くの種類があり、それを俯瞰できるツールがこれまでありませんでした。そこで今回はろうそくの号数や価格、オーダーメイド、また体験教室の案内などが直感的にわかるよう編集し蛇腹折りにデザインしました。
photo/ sho ozaki